ドイツスーパーカップ2021 ドルトムントvsバイエルン

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日本時間8月18日の午前3時30分にキックオフされたドイツスーパーカップ2021 ドルトムントvsバイエルンの試合を見たので、その試合の感想や気になった点をまとめていきたいと思う。というか、ドイツリーグの試合に限らず、ヨーロッパのリーグの試合をリアルタイムで見ようとすると、午前3時か4時頃から試合開始なので、非常に眠い。こんなことが続いたら、体調を崩してしまうので、どうにかならないのかと思っております。まあ、その話は置いておいて…..。このドイツスーパーカップは前シーズンのカップ戦優勝チームとリーグ戦優勝チームが対決する試合です。今回は昨シーズンのカップ戦王者のドルトムントとリーグ王者のバイエルンが対決しました。正直なところ、ここ数年はこの2クラブの対戦が多いような気がするので、私の推しクラブであるRBライプツィヒには頑張っていただきたいところです。そして、ドイツでは新型コロナウイルスの陰性証明やワクチン接種証明等があれば、試合をスタジアムで観戦することが出来ます。そのため、この試合は上限人数ギリギリまで観客が集まったことと思います。ドルトムントはDFラインに怪我人が多く、フルメンバーとは言えない状態ではありますが、アカンジを中心にレバンドフスキを核とするバイエルン攻撃陣を防がなければなりませんでした。一方、バイエルンは数人の離脱者はいますが、スタメンの大半が昨シーズンの主力であるため、問題なく試合に臨むことができました。まず、結果としては3-1でバイエルンが勝利しました。それでは試合の内容に入っていきます。まずはスターティングメンバ―です。

ドルトムント スターティングメンバ―                            訂正)8 -> 11 ロイス

バイエルン スターティングメンバ―

まず、ドルトムントは4-4-2の中盤ダイヤモンド型のシステムを採用しており、センターバックには本職ミッドフィルダーもヴィツェルを起用しました。そして、フォワードのハーランドの相方には、昨シーズンにブンデスリーガ最年少出場記録更新と最年少得点記録更新を果たしたムココが起用されました。一方、バイエルンは4-2-3-1のシステムを採用し、右サイドバックには出場できないパヴァ―ルの代わりにスタニシッチを起用しました。スタニシッチは開幕戦のボルシア・メンヒェングラートバッハとの試合でも先発起用され、パヴァ―ルの代わりを十分に務めました。以前、マルセイユから獲得したブナ・サールより序列が上なのはいかがなものかと思うが、開幕戦のスタニシッチのパフォーマンスを見て、少し納得した。その他には、新加入選手のウパメカノが先発起用されました。昨シーズン、彼はRBライプツィヒでチームに欠かせない存在としてRBライプツィヒのリーグ最少失点に貢献しました(昨シーズンのRBライプツィヒの失点数28。一方、バイエルンの失点数は32)。昨シーズンまでバイエルンの最終ラインを支えていたダビド・アラバとイェローム・ボアテングが退団してしまったため、今後はウパメカノとズーレが最終ラインを支えていくことが想定される。バイエルンは開幕戦のときもそうだが、狙いがはっきりとわからなかった。しかし、狙いと言えるかわからないが、何度か似たような状況が生み出されていた。それについては後々説明する。一方、ドルトムントは一貫したスタイルを持っていた。前線からのハイプレスで相手からボールを奪い、ショートカウンターで相手ゴールに迫るというものだ。これはいかにも、ここ数年のドイツらしいスタイルでもあり、マルコ・ローゼ監督らしいスタイルでもある。それでは、両チームの守備について説明する(下図1)。まず、ドルトムントは先述したようにハイプレスによる即時奪還を基本とした守備である。相手センターバックがボールを保持している際に、近い方のフォワードがプレスをかけ、サイドバックにパスを出させる。その後、インサイドハーフがそのサイドバックがボールに触る前に可能な限り距離を詰め、再びプレスをかける。この試合ではたいていの場合、この段階でボールを奪うことが出来ていたが…..。ドルトムントの場合、どちらのサイドにボールが出されても対応できるように、距離感が少々広いように感じた。そのせいか、若干ハイプレスの効果がコンパクトな陣形の場合よりも薄くなってしまった。また、それぞれの移動距離が長くなってしまったため、終盤のプレー強度が低くなったように感じた。一方、バイエルンはドルトムントと似たような守備スタイルではあるが、よりコンパクトな陣形を保ってプレスをかけていた。バイエルンのトップ下とサイドハーフは流動的にポジションチェンジを繰り返し行うため、必然的に距離が近くなる。下図2では右サイドでの例を挙げているが、逆サイドの場合でも同様である。また、サイドは広めに位置取りした方がボールを奪った後に攻撃しやすいと考える人もいると思うが、バイエルンの場合は左サイドバックのデイビスがオーバーラップをするため、前線はコンパクトな陣形でも構わないという特徴がある。

図1 ドルトムントの守備
図2 バイエルンの守備

結果としては、バイエルンの方が試合終盤まで守備時のプレス強度が落ちることなく、ボール奪取につなげることが出来ていた。もちろん、ドルトムントにそのプレスをかわされ、ハーランドの足元や裏のスペースへパスを出されることはあったが、その場合はセンターバックのズーレとウパメカノが対応して、防ぐことが出来ていた。

次はゴールシーンについて触れていく。バイエルンはレヴァンドフスキが41分と74分に2得点、ミュラーが49分に1得点。一方、ドルトムントはロイスが64分に1得点。バイエルンの方は、単純にレヴァンドフスキが上手すぎたの一言に尽きる。普段、フォワードをやっている人で、フィジカル面やボールを扱うこと以外の面を成長させたいと考えているなら、レヴァンドフスキは非常に参考になる選手だと思いました。マークの外し方やクロスへの飛び込み方などを中心に見てみると面白いと思います。まず、1ゴール目はクロスに対して、レヴァンドフスキが飛び込んで決めた場面ですが、これは彼のタイミングが非常に良かった。そもそも、ファーストラインにいなかったこともありますが、トップスピードで突っ込んでいくのではなく、少し遅れて飛び込むことによって、マークを容易に外すことが出来る。これにより、ややマイナス方向へのクロスをゴールに入れた。ドルトムントのゴールは、右サイド裏へのロングパスをパスラックがヘディングで内側へ戻し、そのボールを受けたベリンガムがさらにバイタルエリアにいるロイスへとパスを出し、そこからのシュートが決まったものである。これはバイエルンとしては防げたものであると私は考える。ゴレツカがハーランドを警戒しているのにもかかわらず、その相方のキミッヒが戻りすぎて、ゴレツカと被ってしまった。そのため、ロイスのシュートコースが空いてしまったと考えられる。

試合全体を通して、ややバイエルン優勢であったと考えられる。当然、ドルトムントにもハーランドを中心とした攻撃はあったが、ギリギリのところでウパメカノやズーレ、ノイアーやスタニシッチに防がれていた。ドルトムントは守備の方法を考え直した方が良いと思った。バイエルンも厚みがあり、多彩でもある攻撃が左サイドから繰り出されることがほとんどだったので、右サイドからも行えるようにならなければ、いずれ対応されてしまう。この点に関しても改善するべきだと思った。両チームのエース対決はバイエルンのレヴァンドフスキに軍配が上がった結果であった。ハーランドも惜しいチャンスがいくつもあったので、今シーズンの得点王争いが非常に楽しみになりました。今回のドイツスーパーカップはバイエルンとドルトムントの対決でバイエルンが勝利しましたが、次回はどのクラブが対戦することとなるのだろうか。私としては、RBライプツィヒに出場してほしいと思っています。今シーズン、の両チームの活躍と私の推しクラブRBライプツィヒの優勝を期待しています。

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